COLUMN
コラム
これまでは各地域の電力会社が独占販売していた電気。
それが2016年4月より、電気小売への参入が全面自由化され、個人・企業のどちらも電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。
しかし電力自由化がスタートして数カ月が過ぎた今でも、実際に電力会社を変更したケースはまだ多くないようです。
「どの電力会社を選んでいいのか分からない……」「間違ったプランを契約して、電気料金があがったらどうしよう……」。このような不安があるのか、変更に二の足を踏む人が多いようです。
そこで今回は、電力会社を選ぶ際のポイントや、独自のサービスなどをご紹介。これから夏を迎え、冷房などで電気代が高くなるオフィスに役立つ情報をお届けします。
電力自由化によって変わったこと
電力自由化によって大きく変わったこと。それは地域ごとにある電力会社からしか買えなかった電気が、地域に関係なく、好きな電力会社から買えるようになったということです。これまでの地域の電力会社による独占販売がなくなることで、電力会社間の競争が始まり、多彩なサービスが提供されるようになりました。
これは電気をたくさん使う企業にとって、大きなメリットがあります。例えば季節によって繁忙期・閑散期がはっきりしている業種などでは、繁忙期の電気代が割安になるプランを選択することで経費削減が可能になります。
電力会社を変えることのデメリットはほとんどない
連絡不要! 簡単に乗り換えられる
電力会社を変更するときは、それまでの電力会社に連絡をする必要はありません。そしてどの会社の電気も、地域の既存電力会社の送配電設備を使って安定的に供給されるので、品質に違いはありません。つまり乗り換えに関わる手間はほとんどなく、今までと変わらない品質の電気が購入できるのです。
もしものときも電気は安定的に供給される!
万が一、新規参入した電力会社が倒産してしまった場合でも、2020年3月までの間は、現在の電力会社に電気の供給が義務づけられています。
その為、現在の地域の電力会社が設定している標準的な料金メニューで、滞りなく電気の供給を受け続けることができます。停電する心配はありません。
オフィスにとってお得な電力会社はどこ?
企業にとって光熱費を抑えることは、固定費が削減され利益を増やすことにつながります。そのため低価格の電気を購入したいところです。でも電力会社を選ぶポイントは、“安さ”だけではありません。電気代の他によく使う経費も割引となる電力会社を選択する、これが賢い選択方法です!
例えば営業などで車をよく使う企業であれば、石油会社が販売する電気を購入することで、電気代だけでなくガソリン代までも割引になるサービスがあります。他にも通信会社が販売する電気を買うことで、通信費が割引になるサービスがあります。
これらのサービスをうまく使いこなすことで、より大きな経費削減につながるわけです。
電力自由化によって、それぞれ電力会社の得意分野をいかしたサービスや、柔軟な価格設定での電気の供給ができるようになりました。光熱費削減に悩んでいる経営者の方は、自社にピッタリな電力会社を見つけることで、大きな経費削減につながるかもしれません。