COLUMN
コラム
オフィスの雰囲気を変えるときは、デスクの配置換えや観葉植物を違うものに変えたりします。でも照明を変えてみることまでは、なかなか考えが及びません。
ですが照明を少し変えるだけでも、オフィスの雰囲気を大きく変えることが可能です。また照明の明るさによっては、仕事に対する集中度のアップや目にかかる負担の軽減など、仕事効率やスタッフの健康にも大きな効果をもたらしてくれます。
そこで今回はオフィスの照明について知ってお得な情報をお届けします。
照明が及ぼす人体への影響
オフィスの照明は、入居したときと同じものをずっと使い続けていると思います。一般的なオフィスにおいて、机上の照度は750ルクス以上というのがJIS基準(日本工業規格)となっているため、多くのオフィスではこれに準じた明るさになっています。
しかし近年では、パソコンでの作業により眼精疲労を訴える人が増えています。また均一な照明環境に長く滞在することによって、日中と夜間での光環境に対するメリハリがなくなり、生活リズムの乱れや体調の悪化が生じ、作業効率の低下につながるなどの弊害も指摘されています。
従来ではオフィスの照明は白色蛍光灯で、なおかつ照度が高く明るい方が集中力は増し、仕事の効率も上がると言われてきました。ですが近年では、その考え方は仕事の効率面はもちろん、健康面においても必ずしも正しいとはいえなくなっています。
照明がオフィスの印象を変える
仕事の効率面やスタッフの健康面で、必ずしも明るい照明が良いわけではありません。そこでおすすめしたいのが、オフィスの場所によって照明を変えてイメージを一新するという方法です。
例えばお客さまを迎えるエントランスも、少し暗くすることでシックなイメージを演出できます。また昼白色にして柔らかな明かりにするなど、コーポレートイメージに合わせた照明に変えてみるのも良いでしょう。
デスクワークを行う場所では、750ルクスよりも少し暗くする代わりにデスクにスタンドライトを置き、それぞれの好みに合わせて明るさを調節することで、一人ひとりが快適に仕事を行える環境をつくり出すこともできます。
適切な明るさで心地よいオフィスづくりを
最近では照明をすべてLEDにしたオフィスも増えています。LED照明には、朝と夕方など外の明るさに合わせて自動で調光することが可能なものもあります。これによって効率面や健康面の配慮はもちろん、省エネにもつながり経費節減にも効果を発揮してくれます。
「机上の照度は750ルクス以上」という基準は、今から20年以上前のパソコンがまだあまり普及していない時代に決められたものです。OA機器の変化に合わせて照明も変えていくことが必要です。
これまで照明に関してはあまり考えなかったという方も、これを機会にスタッフが快適に働ける環境づくりとして、照明に注目することをおすすめします。