COLUMN
コラム
うだるような夏の暑さも和らぎ、少しずつ過ごしやすい季節になってきました。秋は気候のよさから何をするにも適した季節。本が好きな方にとっては、夜が長くなることもあり読書を楽しむのに最適な季節ではないでしょうか。
そこで今回は、“読書の秋”にちなみ「オフィス図書室」をご紹介します。最近ではオフィス内に図書室を設けて、働くスタッフの知的好奇心を満たしたり、アイデアを刺激しようと試みる企業が増えているようです。
オフィスと図書室――。この2つが組み合わさることで、そこで働くスタッフにどんな効果が生まれるのでしょうか?
“読むための本”が設置されるようになってきた
企業の中には、オフィス内の共有スペースにバランスボールやゲームを設置することで、リラックスやリフレッシュ効果を狙ったり、スタッフ間のコミュニケーションの活性化を図っている企業が多くあります。そしてまだ数は少ないものの、最近増えつつあるのがオフィス内に設けられた“オフィス図書室”です。
実はこれまでも、オフィス内に本を置いている企業は珍しくありませんでした。しかしそのほとんどは、業務に関連する書籍や雑誌を置いておく程度。読むための本を置いておくというよりかは、展示のための本といった意味合いが強かったのかもしれません。ようやく読むための本が設置されるようになってきたようです。
オフィス図書室がコミュニケーションの活性化に役立つ!?
読書をすることで気分がリフレッシュしたり、仕事のアイデアが生み出されたりする効果があります。でもフィットネスやゲームなどに比べて、「スタッフ同士のコミュニケーションに本が役立つの?」と、疑問に思われる方も多いかもしれません。しかしオフィスに図書室を取り入れることで、フィットネスやゲーム以上にスタッフ間のコミュニケーションの活性化に成功した企業があります。
人材紹介サービスの提供を行うエン・ジャパン株式会社では、2014年からビジネス系を中心に1,500冊以上の蔵書を持つ図書室「en book garden」を設置しました。この図書室の運営はスタッフの有志が集まりボランティアで行っています。新刊の購入や在庫管理のほか、読んだ本についてランチを食べながら語り合うイベントを行うなど、運営スタッフを中心に図書室を通じてさまざまなコミュニケーションが図られています。
読書から新しいアイデアが生み出される
スマートフォンのソーシャルゲームを配信している株式会社gloopsでは、ビジネス書だけではなく、雑誌、マンガなどの幅広いラインナップの本が置かれています。ゲームというエンターテインメント性の高いサービスを提供する企業ということもあり、ビジネス、専門書だけではなく、あらゆるタイプの本を置くことで、読書から刺激を受けて新たなアイデアが生み出されるといった効果を発揮しています。
オフィス図書室が仕事の活性化も促す
読書には、知的好奇心を満たして仕事の新しいアイデアを生み出してくれたり、専門性を深めてくれる効果があります。本をオフィス図書室としてスタッフに提供することで、本を読んだ一人だけではなく、スタッフ間で新たなコミュニケーションが波及されていく可能性を秘めています。
皆様のオフィスにも“オフィス図書室”を設置して、読書の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか?