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COLUMN
コラム
メンタルヘルスの不調を未然に防ぐことを目的に、2015年12月よりストレスチェック制度が義務付けられ、企業でも心の健康に対する関心が高まっています。
制度化開始を受けて業務量やオフィス環境を見直す企業が増えるなか、さまざま手法でストレスを減らそうとする試みが始まっています。そのなかでもユニークな試みが、ストレス軽減、リラックス、集中力を高める効果があるといわれている“オフィスBGM”です。
そこで今回は、にわかに注目を浴びているオフィスBGMについてご紹介します。
導入が急増しているオフィスBGM
有線放送サービスを展開する株式会社USENでは、2013年からオフィス向けBGMのサービスを展開しています。サービス開始当初は、緩やかに加入事業者数が伸びていましたが、2016年に入ってからはそれまでの倍のスピードで加入が進んでいるそうです。
2016年に入ってから急激にオフィスBGMを導入する企業が増えた背景には、2015年12月に「労働安全衛生法」が改正され、50人以上が働く事業所では医師などによるストレスチェックが義務付けられたことが大きく影響しています。
企業側が従業員のメンタルヘルス対策の一環として、BGMのさまざまな効果を期待し導入が進んでいるようです。
オフィスBGMを導入することで得られる効果
オフィス内で仕事をしていると、どうしてもストレスが溜まりがちです。オフィスBGMにはリラックスを促し、ストレスを緩和する効果が期待できるようです。埼玉医科大学の和合治久教授(保健医療学部、理学博士)が、オフィス向けのBGMを聞いた人の唾液成分の変化を調べたところ、ストレスを感じると分泌される「コルチゾール」が減るなど、リラックス効果が確認できたという調査結果も出ています。
他にもオフィスBGMには集中力を高め、作業効率を上げるという効果もあります。また時間ごとに決まった音楽を流すことで、仕事に一定のリズムができ、終業時間に流れる音楽に合わせ終礼を始められるようになったことで残業時間が減ったという企業もあるそうです。
これがオススメ! オフィスで流す最適なBGM
さまざまな効果をもたらしてくれるオフィスBGMですが、どんな音楽でも良いというわけではありません。
例えば株式会社USENのオフィスBGMでは、「集中力向上」、「リラックス」、「リフレッシュ」、「気づき」という機能別に4つのチャンネルが用意されていて、それぞれに最適な音楽がセレクトされています。また朝はヒーリング効果のあるインストゥルメンタル、昼の休憩時はカフェ風の音楽など、その時間に合った音楽を流すのも効果的です。
「仕事中に音楽なんて……」と思う方もいるかもしれません。しかしその考え方を改めてもいいのかもしれません。
音楽にはリラックス、リフレッシュや集中力のアップなど、作業効率面でもメンタルヘルス面でもさまざまな効果を生み出してくれます。
オフィスBGM、一度検討されてみてはいかがでしょうか?