COLUMN
コラム
11月7日の立冬も過ぎ、これからいよいよ寒さが本格化していきます。オフィスの防寒対策は万全ですか? 今のうちにしっかりとした防寒対策をしておけば、オフィス内の快適性が高まるだけでなく、光熱費の節約にもつながります。そこで注目したいのが“窓”の対策です。
寒さ対策で盲点となりがちな窓の防寒対策をすることで、暖房の温度をさげることができればエコにもつながります。窓とその周辺を見直すことでオフィスの寒さ対策をしっかりと行いましょう。
オフィスでの気温調節の難しさ
オフィスでは男性・女性はもちろん、さまざまな年齢層の人がひとつの空間で働いています。そのためそれぞれの人にとっての快適な温度は微妙に異なります。また窓付近は寒くてエアコンの風が直接当たる場所では暑くなり、場所によっても快適さは変わってきます。
しかしある人にとっては快適でも、ある人にとっては不快といったオフィス環境では、仕事効率が落ちるだけではなく、健康面でも影響が出てしまいます。そこで換気扇やサーキュレーターなどを使って、オフィス内の気温を一定にするようにしているオフィスも多いでしょう。
もちろんそれ自体は間違っているわけではありませんが、さまざまな空調機器を使うことでの光熱費の上昇、そしてオフィス内がより乾燥することで健康面に与える影響はさらに大きくなります。それほどまでにオフィス内の気温調節は難しい問題なのです。
窓対策を見直すことの重要性
オフィスでの寒さ対策としては、「保温機能に優れた寒さ対策のインナーを着用する」「足元にひざかけをする」などが挙げられます。しかしこれらは個人的な対策としては有効ですが、根本的な解決とはなりません。
オフィスに限らず、部屋が寒くなる一番の原因は窓などの開口部にあります。窓付近はオフィス内の温まった空気が逃げる場所でもあり、外からの冷気が入ってくる場所でもあるため、気密性と断熱性の2つを高める必要があります。
個人対策の前に窓の寒さ対策を行い、オフィス全体のエアコン設定温度をさげられるようにしなくてはならないのです。
手軽にできる窓の寒さ対策例
簡単にできる窓の寒さ対策についてご紹介します。一番手軽にできるのは、断熱シートを貼ることです。透明断熱シリコンコーティング剤を窓に塗るのもおすすめです。また隙間風防止のため隙間ガードシールを貼るのも有効です。
ほかには少し手間がかかりますが、プラスチックなどで簡易的な内窓をつくるのも寒さ対策として非常に有効です。それ以外にもブラインドを使っている場合は、これを厚手のカーテンにすることで大幅に暖房効率を上げることが可能となります。
このように窓の寒さ対策は、ある程度のことであれば自分で手軽に行うことができます。そしてこれらの対策をすることで暖房効率が上がり、これまでよりも光熱費の削減をすることが可能となります。
これから訪れる本格的な冬を前に、早めにオフィスの寒さ対策として窓周辺の対応をしてみてはいかがでしょうか?