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「ゾーニング」でオフィスの役割をデザインしよう!

 

経営課題を解決する、生産性を高める為のオフィスデザイン――とはいっても、何から手をつけたらいいかわからない経営者も多いはず。そこでこちらでは、オフィス空間の「役割」をデザインする「ゾーニング」についてご紹介します。

 

 

従業員のニーズは多種多様

ほとんどの会社は社内で部署が細分化されており、さまざまな職務・立場の従業員が共存しています。エンジニアもいれば営業もいるし、事務も人事もいるはずです。それだけ大勢の人がいれば、それぞれ求めるものも多種多様であるのは当然です。

 

例えば作業に集中したいエンジニアは騒音が入り込まない個人スペースを欲しがるかも知れませんし、 営業は自由に意見交換ができるオープンな交流スペースを必要としているかも知れません。

 

それぞれが求めるものをひとまとめにしてしまうと、エンジニアは営業の会話で集中力を乱され、 営業は交流を図りたいのに邪険にされる――お互いにストレスを抱えあうオフィスになってしまい、 スタッフのモチベーション・生産性は低下してしまうでしょう。

 

 

オフィススペースに明確な「役割」を持たせる

職務も立場も、求める職場環境も異なるスタッフたち。そんなスタッフたちが同じオフィスで快適に働けるようにするには、オフィススペースの役割をはっきりさせること――つまり、「ゾーニング」が大切です。オフィス内をゾーン、つまりいくつかの「区域」に分けることで、お互いの求める環境を独立・共存させることがゾーニングの目的。

 

例えば交流を図りたいときには「コミュニケーションエリア」で、集中して作業したいときには「ワーキングスペース」で、気分転換の為にリフレッシュしたいときには「リフレッシュエリア」でというように、各スペースにはっきりとした機能を持たせ、必要に応じて自由に利用できるようにすることで、 スタッフは自分にとって望ましい環境を選択できるようになります。

 

また、その日の仕事によって、あるいは気分によって働く環境を変えられるようにフリーアドレスのスペースを用意するのも効果的かも知れません。

 

大切なのは、スタッフにとって最適な環境をスタッフ自身が選べること。そうすることで、ストレスが緩和され、常に最高のパフォーマンス・生産性を発揮できるようになるでしょう。

 

理想のオフィス空間づくりを実現しよう!

スタッフのニーズに応じたゾーニングを行う為には、オフィス空間全体の広さや間取りを把握した上で、緻密な空間設計を行うことが必要になります。オフィスの広さは有限ですから、実現できる機能にも限界があるのです。

 

経営者ができることは、その中でできるだけ多くのスタッフが等しく満足できるようにオフィスデザインの方向性を模索していくこと。スタッフ一人ひとりに「オフィスに求めているもの」をヒアリングし、実現できるものを拾い上げて誰もが「働きたくなるオフィス」をデザインしていきましょう。