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COLUMN
コラム
オフィスデザインが健康的なビジネスライフをつくる!?
ビジネスパーソンにとって、1日の多くの時間を過ごすオフィス。もしそのオフィスの空気が悪かったり、照明が明るすぎたり暗すぎたりすれば、身体面や精神面に悪影響があるかもしれません。それはやがて業務パフォーマンスの低下を招き、やがて業績の悪化という最悪の結果を招く可能性もあります。
このコラムでは、健康的に働けるオフィスデザインやオフィスレイアウトについて考えてみます。
身体面、精神面に大きな負担を及ぼすオフィス環境
2015年12月から職場でのメンタルヘルス対策として、労働者の心理的な負担の程度を把握するストレスチェックを1年に1回以上行う事が義務化されました。この背景には、メンタルヘルスの不調により連続1ヵ月以上の休業、または退職をした労働者がいる事業所が、2013年に全企業の10%にも登っていた事などが背景にあります。
また身体面でも眼精疲労や肩こり、腰痛、エコノミー症候群など、特に一日中座ったままで働く内勤者は、身体のどこかに不安を抱えがちです。こうした問題を解決する事は決して簡単ではありませんが、オフィスデザインやレイアウトを変えるだけでも、多少の改善は見込めます。
身体面、精神面の負担を減らすオフィスレイアウト
最近では部署間などのコミュニケーションを活性化させる目的で、部署間の間仕切りをなくしたオープンオフィスや、自分のデスクを固定しないフリーアドレスを導入する企業が増えています。
こうした試みによっても、コミュニケーションは活性化されるかもしれませんがデメリットもあります。個人のプライバシーが守られない事へのストレスや、周囲の物音や人の気配が常にある事で集中力が乱されがちです。さらに間切りがなく常に他者との接触があるオフィスでは、細菌感染などにより体調を崩す確率が高くなる懸念もあります。
こうした事から身体面、精神面の負担を減らすには、間仕切りを効果的に配置し、個人のスペースを確保する事も、オフィスレイアウトを考える上で配慮したいものです。
照明の明るさや、座りっぱなしを防ぐ工夫
間仕切りを使ったレイアウトの他には、目の疲れを軽減するため、750~1500ルクス程度の照度を確保する事、自然の光を取り入れる工夫をする事が必要です。
また座りっぱなしで働く事は、肥満、体重増加、糖尿病、がん、冠動脈疾患といった病気を誘発するリスクがあります。これを防ぐために、スタンディングデスクの導入や、ミーティングスペースも高いテーブルを設置して立ったままでミーティングをするなど、1日2時間くらいは立って仕事をする時間をつくるようにします。
さらにオフィス内に観葉植物など癒し効果のあるものを多めに設置したり、壁の色を暖色系にするなど色によるリラックス効果やストレスの軽減策を取り入れる事も、身体と精神の両面に効果的な方法です。
今回ご紹介したように、身体面、精神面の健康に配慮したオフィスレイアウト、オフィスデザインはちょっとした工夫や配慮で実現できるものばかり。「最近、スタッフに元気がないな…」と思ったら、ぜひ取り入れてみましょう!