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テレワークとこれからのオフィスレイアウトを考える

テレワークとこれからのオフィスレイアウトを考える

働き方改革として、テレワークが推奨され始めています。そんな中、テレワークを導入するにあたり従来のオフィスデザイン、オフィスレイアウトでは無駄なコストをかけることになったり、はたまた痒い所に手が届かない状態になったりする可能性が高まります。そこで求められるのは開放的なスペースと集中できるスペースをうまく分けたゾーニング設計です。今回はテレワークの本格的な導入に際して必要なオフィスレイアウトについてご紹介します。

 

そもそもテレワークとは?

テレワークとは一般的に在宅で勤務することを指した言葉です。この言葉が注目されるようになったのは、安倍首相が先頭に立って進められている働き方改革で、テレワークはその実現手段のひとつとして推奨されています。例えば政府は2013年、「世界最先端IT国家創造宣言」において次の3つの数値目標を掲げています。

 

  1. 1.2020年までに週1日以上終日在宅で就業する雇用型在宅型テレワーカー数を10%以上に
  2. 2.2020年までにテレワーク導入企業を2012年度比で3倍に
  3. 3.第一子出産前後の女性の継続就業率を55%、25歳から44歳までの女性の就業率を73%まで高める

 

テレワークは今後の日本企業を大きく変える働き方として注目されています。そして働き方が変わればこれまでのオフィススタイルも当然、変えていく必要があります。テレワーク社員がオフィスに出社した際にスムーズに業務を行えるためのオフィス設計をすることで、テレワークの効果はさらにアップします。

 

テレワークの普及により、さらに重要となるコミュニケーション

常にオフィスに出社して働くことが当たり前だったこれまでに比べ、テレワークが普及すればオフィスにいない社員が増えることになります。そうなればこれまでのようにコミュニケーションを密にすることも難しくなってきます。

 

また逆にテレワークを主にする社員にとっては、自宅ではひとりの環境で集中して作業を行えますが、オフィスに出社したときには、多くの社員と席を並べ作業をすることになります。業務内容にもよりますが、そのバランスをうまく取らないと業務効率が落ちてしまうことにもなりかねません。

 

つまりこれまでよりも短い時間の中でしっかりとコミュニケーションを取りつつも、集中して業務を行えるオフィス設計をすることが、テレワーク導入後のオフィスデザインに求められるもっとも重要なポイントになります。

 

オープンオフィスやミーティングルームを効果的に使用したゾーニング設計を

テレワーク導入の方法にもよりますが、テレワーク導入後のおすすめのオフィスデザインは、オープンオフィスです。個人の席をなくすことでコミュニケーションを取りやすくします。さらに気軽に立ち寄れるオープンなミーティングルームを設置することでも、コミュニケーションが活性化されやすくなります。

 

また気軽に集まれるスペースを増やす一方、ひとりで集中して作業を行えるスペースを作ることも重要です。パーテーションを使って一人ひとりが個別に業務を行えるスペースがあれば、テレワークを主に行う社員も在宅時と同様の働き方をオフィスでも行うことができます。このオープンなスペースと個別のスペースの共有こそが、テレワーク導入後も業務効率を落とさないための新たなオフィスデザインのひとつです。