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- オフィスの印象がガラリと変わる “床”について考える
COLUMN
コラム
オフィスを印象付けるポイントとして挙げられるものといえば、壁・天井・床などが挙げられます。その中でも今回は床について解説します。一昔前はグレーのタイル一点張り、というオフィスが多くありましたが、今では色・素材と選択肢が増え、各企業でさまざまな特色も見られます。床の色が与える印象効果や、素材の種類などをご紹介します。
見落としがちながらオフィスデザインの要でもある”床”
オフィスデザインにおいて、壁、天井、デスクや椅子などの色は目につきやすいこともあり、慎重に選ばれると思います。しかしそうした場所に比べ、床の色を重視されることは少ないのではないでしょうか。
しかし実際には床の色が変わることで、オフィスのイメージは大きく変わります。戸建ての家でも2階や屋根を明るめの色にし、1階部分を落ち着いた色にすることで、家全体が明るくスマートなイメージになります。オフィスも同様に、床を暗めの色にし、天井を明るい色にすると、全体が明るいイメージとなり、開放感のある空間を演出することができます。
また、床の素材も大理石の場合とカーペットやタイルではイメージが変わるばかりか、業務のしやすさも変わってきます。オフィスデザインでつい見落とされがちな床ですが、素材と色、この二つに注意することで、オフィスのイメージはガラリと変えることが可能なのです。
エリア別の床おすすめカラー
オフィス全体の床を一つの色にまとめることで、統一感を演出することが可能になります。しかし業務効率をアップさせるためには、エリア別にそれぞれ合った色の床にすることをおすすめします。
- 1.執務室
事務や総務、会計などの業務を行う執務室。ここでおすすめの床の色はグリーンや茶系の落ち着いた色です。デスクワークが中心となる部署において、問題となるのは目の疲れです。グリーンにはリラックス効果とともに目の疲れを癒す効果もあります。茶色はコツコツと物事を継続させる効果が期待でき、執務室には向いています。
- 2.会議室、開発部署
会議や開発など、クリエイティブな業務を行う場所でおすすめの床の色は赤や黄色といった暖色系です。赤や黄色は独創的なアイディアを生み出す効果があります。全面赤や黄色にしてしまうと、目が疲れてしまう場合もあるため、ワンポイントで使うことをおすすめします。
- 3.休憩室
食事をしたり、気分転換をしたりする休憩室。ここでおすすめの床の色はグリーンやオレンジといったアースカラーです。執務室の床をグリーンにしている場合はオレンジなどの明るめの色にする。茶系などの色にしている場合はグリーンにするなど、仕事をする場所とメリハリをつけることが、業務効率アップのポイントです。
床の素材を変えることによる効果
床の素材はオフィスデザインによって変える必要があります。エントランスなどは特に制約がないため、大理石でもタイルでもカーペットでも、そのオフィスのイメージに合ったものであれば何でも問題はありません。しかし執務室など、例えばフリーアクセスフロアにするのであれば、床下に配線を置くため、タイルカーペットが定石となります。
最近の流行はタイルカーペットかフロアタイルですが、自然素材を生かしたフローリングなども人気があります。ポイントは社員が最高のパフォーマンスを発揮させるためには、どうすればよいかを考えることです。タイルカーペットやフロアタイルは、比較的価格も安くメンテナンスが楽ということも人気の理由ですが、安易に選択するのではなく、オフィス全体のイメージも考慮しつつ、社員のパフォーマンスを引き出す床のデザインを検討してみてはいかがでしょうか。
包括的な空間演出を
それぞれの場所でそれぞれの床色を使い分け、メリハリをつけることはひとつの方法です。ほかにも、ブランドカラーが決まっているなら、その色で統一するといったことも考えられます。それにより、その色の組織に属している、という一体感を持たせることにつながり、社員に意識させることも可能でしょう。こうした、空間演出を得意とするのが「オフィスル」です。オフィスデザインにお悩みがあるなら、小さなことでもご相談ください。