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COLUMN
コラム
おしゃれなスペースを意識したつくりとなっているオフィスが増え、リフレッシュコーナーや休憩室だけでなく、カフェテリアを設置する企業も多くなってきました。その理由としては、クリエイターを中心とした社員のポテンシャルを最大限に発揮してほしいからといったことが考えられます。しかしポテンシャルを高めるために、「なら設置しよう」で、カフェスペースなどをつくっても、コミュニケーションは自然と始まるとは限りません。各メンバーに目が行き届く、横でつながるフラットなオフィスレイアウトこそ、自主性を高め、新たなコミュニケーションも生まれやすくなるのではないでしょうか。
カフェスペースだけをフラットにしてもコミュニケーションは発生しづらい
最近、そのまま営業ができるのではというほどおしゃれなカフェスペースをつくる企業も珍しくなくなっています。そうしたカフェスペースは社外的なイメージアップにもつながるうえ、社員のリフレッシュ効果やコミュニケーションの活性化の期待から、多くの企業が採用しています。
しかしどんなにカフェスペースを充実させたとしても、普段の業務中にコミュニケーションが取れるオフィスでなければ、カフェスペースでも自主的に他部署の社員とコミュニケーションを取ろうといった流れは生まれにくくなります。
部署間の仕切りなく風通しのよいオフィスデザインを実現し、普段からさまざまな部署の社員と軽くでもコミュニケーションを取れるような環境をつくることで、カフェスペースなどの存在が生きてくることになるのです。
日常的にコミュニケーションが取れるようになるオフィスデザイン
他部署との社員と自主的にコミュニケーションを取れる環境をつくるオフィスデザインとは具体的に次のようなものが考えられます。
- 1.パーテーションを高いものから低いものに変える
それぞれの部署を仕切るパーテーションを、男性が立って歩いても見えないぐらいの高さにしてしまうと、なかなかそこに入っていくことは難しくなります。このパーテーションを腰ぐらいの高さに変えると、通り過ぎるときに相手の顔が見えるようになり、声をかけやすくなります。
- 2.マグネットスペースをつくる
マグネットスペースとは、コピー機などさまざまな部署の社員が自然と集まってくる場所を指します。ここにスタンディングデスクを置くなどすると、会議室に行くまでもない簡単なミーティングなども行えるようになり、他部署間のコミュニケーションが活性化しやすくなります。
コミュニケーションを取りやすいオフィスデザインが自主的なコミュニケーションを生む
リフレッシュスペースだけとして考えるのであれば、おしゃれなカフェスペースは企業にとって非常に有効なスペースです。しかし企業としては、そこまでのものをつくるのであれば、社員同士のコミュニケーションの場としても有効的な活用を求めたくなるものです。
しかし日常的にコミュニケーションが取れるオフィスでなければ、急にカフェスペースに行ったからといってコミュニケーションが取れるようにはなりません。その下地をつくるために必要なものは、日常的にコミュニケーションが取れるようになるオフィスデザインです。
せっかくおしゃれなカフェスペースをつくったのに、いまいち効果が表れないといった場合は、執務室のオフィスデザインを再考されてみてはいかがでしょう。