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COLUMN
コラム
従業員の意見を参考にコンセプトを決定する
オフィスレイアウトを決めるには、まずそこで働く従業員の意見を聞き出すことから始めます。現状のオフィスの不満点をリサーチし、それを元にコンセプトを決定していきます。
リサーチした不満点の中から、効率化に関するポイントを洗い出し整理していきます。特に気をつけたいのは備品の数、動線です。例えば紙資料の量に対して書棚が少なければ、新たに書棚を導入、スペースがなければペーパーレス化を行う必要があります。
また動線はワーキングスペース、廊下、コピー機などを設置するスペース、ミーティングスペース、そしてロッカーや書棚などを管理するスペースそれぞれをスムーズに結んでいるかどうかを従業員の意見を元に再考します。
オフィスレイアウトの基本となる3つのデスク配置
コンセプトが決定すれば、そのコンセプトを元にレイアウトを決めていきます。ここでオフィスレイアウトの基本となる3つのデスク配置をご紹介します。
- 1.対向式
もっとも一般的なデスク配置です。部署ごとに従業員が向かい合う形でデスクを設置します。それほど広いスペースを必要とせず、電話やPCの配線、電源などのコードの配置も簡単にできます。また従業員同士のコミュニケーションも取りやすく、将来的に組織変更があった場合でも柔軟に対応できるため、非常に効率的なレイアウトといえます。
- 2.同向式
学校で教壇に向かって同じ方向を向くような形でデスクを設置します。銀行や旅行代理店など主に業務スペースと接客スペースが一体となっている職種で見かけるレイアウトです。通路スペースが明確になるため、作業動線が作りやすく効率的なレイアウトといえます。
- 3.左右対向式
左側は前向き、右側は後ろ向きといった形で左右対称にデスクを設置するレイアウトです。プログラマーやデザイナーなどクリエイティブな部署でよく見られるレイアウトで、それぞれが近くにいながらもプライバシーが守られ、快適に業務を行えます。
ポイントは余裕を持ったデスク配置をすること
効率的に業務を行うためのデスク配置は、ほかにも円形に外側を向いた形でデスクを設置し、真ん中にミーティングスペースを置くドーナツ型や、個人の席を決めないフリーアドレス型などもあります。
どのデスク配置もメリット、デメリットがあるため、後は従業員の数とフロアの広さに応じて一番快適に働ける配置にすることが重要です。ポイントはそれぞれのデスクの幅に余裕を持ち、動線を広く取れる配置にすることです。現在、動線が狭いレイアウトの場合は、動線を広く取るためのデスク配置を意識することが、効率的なオフィスレイアウトを実現します。