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大規模・多階層のオフィスデザインの注意点

オフィスフロアが広かったり、多階層に分かれていたりする場合、活用しにくい余剰スペースが生まれがちです。ある程度の余剰スペースがあれば、別の使い方もありますが、微妙なサイズ感のせいで無駄な休憩スペースを複数用意するという結果になることも少なくありません。そこで今回は、そうした広さのメリットを無駄にしないために必要な工夫と検討点についてご紹介します。

 

広いオフィスフロアが生み出すメリットとデメリット

 

 

広いオフィス、もしくは多階層オフィスの一番のメリットは、その広さを使った余裕のあるレイアウトです。狭く窮屈なオフィスに比べ、一人ひとりのスペースも広く取れるうえ、通路も余裕を持った幅にできるため、スタッフ同士がすれ違いざまにぶつかるといったこともありません。

 

また広いオフィスでは、急激な業務拡大などでスタッフを増員する場合でも、柔軟な対応が可能になります。通常であれば、スタッフ増員を行うとその都度、全体のレイアウトを見直さなければなりません。しかし、広いオフィスで最初から増員を見越したレイアウト設計をしておくことで、既存のエリアを動かすことなく、空いたエリアに新たなスタッフのスペースを割くことができます。

 

逆に広いオフィスや多階層オフィスのデメリットは、広すぎることで無駄なスペースが生まれてしまうこと、計画性のないレイアウトをしてしまうと動線が複雑になってしまうこと、そして部署と部署の間隔が広くなることで、連携がとりづらくなり、業務効率が悪化してしまうことです。特に多階層オフィスの場合はその傾向が顕著になります。

 

シンプルな動線と色によるフロアの区別が効果的

 

 

前項でご説明したように、広く、多階層オフィスのメリットとデメリットは、実はどちらも「広い」ことから生まれています。つまり広いオフィスを効率的に活用するポイントは、その広さをどう使うかによって大きく変わるということです。

 

「広い」ことがメリットにもデメリットにもなるのであれば、広いことのデメリットをメリットに変えてしまえばよいということになります。そのためにもっとも重要なことは、計画性のあるレイアウト設計をすることです。広いからこそ動線をできるだけシンプルにし、部署間や商談室、会議室などへの移動時間を短縮すれば、それだけで業務効率は大幅にアップします。

 

関連性の高い部署を隣接させる

関連のある部署は、なるべく隣接して設置するようにするとよいでしょう。広いオフィスに雑然と同じデスクが並んでいると、自分の居場所がわかりづらくなるうえ、ストレスが溜まりやすくなります。部署ごとに柱やフロアの色を変えることでメリハリをつけると視認性もよくなり、色彩効果によってモチベーションや集中力のアップにつながります。また、業務効率も向上できるので、どこが隣接すべきかは念入りに検討してよいでしょう。

 

細かく区切り過ぎないことが、余剰スペースを生まないコツ

広い、多階層オフィスで余剰スペースを生まないためのコツは、部署や会議室、休憩室、商談室など細かく区切り過ぎないことです。広さを活かすのであれば、来客者とも共有できるオープンスペースを広めにとったり、ショールームにしたりするなど、企業のブランドイメージを高めるために活用してみてはいかがでしょう。

 

設計に自由度が増し、広く空間を利用できれば利用者の心的な圧迫感なく余裕をもって業務に取り組めるかもしれない分、間違ったデザインをすれば、逆効果となる可能性もあります。広すぎるスペースを持て余してしまっているのであれば、ぜひオフィスルにご相談ください。