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地震に強いオフィスのために、移転前に知っておきたい震災対策5つのポイント

 

どんなオフィスであれ、日本にある以上避けて通れないのが自然災害の影響。地震対策はその中でも、ここ10年ほどで一層気にする企業が増加しています。地震対策は後付けでできるものと構造上の問題でどうしようもないものとありますが、今回はこの地震対策にどんなものがあるのか、被害をできるだけ抑えるためにできるオフィスの選び方やオフィス内のデザイン、地震対策方法についてご紹介します。

 

いつどこで大地震が来てもおかしくない日本

 

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2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、そして2016年の熊本地震と数年おきに大地震が発生している日本。いまやどこにいるとしても、ここならば絶対に安全という場所はないといっても過言ではありません。そうした状況の中では、オフィスにおいても万が一に備えた準備は忘れずにしておきたいものです。

 

オフィスは一般住宅に比べ、書棚やロッカーなど大型の家具が多いこと、紙資料などが多く、いざという時にすぐ逃げられる通路が確保されていないケースもあることなど、万が一の際に大きな事故が発生するリスクも高いといえます。スタッフの安全を確保し、自社の災害リスクを軽減することは、経営者として常に頭に入れておく必要があります。

 

オフィスでやっておくべき5つの震災対策

オフィスにいる際に大地震が起きた際、スタッフの安全を守り、被害を最小限に抑えるための5つのポイントをご紹介します。

 

1.オフィスレイアウト

地震対策としてのオフィスレイアウトでもっとも重要なことは、出入り口付近、そしてそこにつながる通路に、揺れによって転倒や移動をしてしまう家具を置かないことです。そして出入り口につながる通路幅は最低でも1.2mを確保するようにします。またロビーや休憩室は、災害時の一時避難場所として利用するため、それを想定した広さを確保するようにします。

 

2.家具、備品の選択

どういった家具、備品を選択するかによって、地震の際の安全度は大きく変わります。執務スペースに配置する家具はできるだけ背の低い家具を選択します。またパーテーションも低いものにしたうえで、コの字型やH型など簡単に転倒しないものを選択するようにしましょう。テーブル、机もできるだけ丈夫で下に隠れても動かないしっかりと床固定できるものがおすすめです。

 

3.家具の固定

特に背の高い家具は壁や床に固定し、転倒を防ぐようにします。ローボードも上下、横、背中合わせ連結を行い、揺れで動いたりしないようにします。キャスターがついた椅子、テーブルなどは必ずストッパーをかけておきます。また棚のガラス部分には飛散防止フィルムを貼り、引き出しや扉には必ずラッチをつけましょう。

 

4.荷物の置き場所

段ボールや紙資料など業務上、どうしても荷物は増えていきます。しかしそれらを通路付近に置けば、避難経路がふさがれてしまうので避けるようにします。またロッカーや書類棚の上の置かないようにすることも、落下防止に効果的です。さらに棚に書類などを収納する際も、重いものは下、軽いものは上に入れ、バランスを取るようにしましょう。

 

5.防災ルールを策定する

防災用品の場所、避難経路、万が一の際の集合場所など大地震が起きた際にどういった行動を取るのかのルールを策定し、全スタッフに徹底します。どんなにレイアウトや家具の固定をしても、全員の意識がバラバラでは必ず大きな事故につながります。

 

移転をきっかけに震災対策の総チェックを

オフィス移転は不用品を廃棄できる大きなチャンスです。余分な荷物が多ければ多いほど大地震の際に逃げ遅れたり、落下した荷物の下敷きになったりと危険度が高まります。そういった意味でも、移転時には震災対策を考慮したうえでオフィスレイアウトをすることをおすすめします。オフィス移転で震災対策を検討されているかたは是非、ご相談ください。